軒先端口の茅負(かやおい)、裏甲(うらごう)
二つの部材に残る和釘の痕跡を位置合わせすると、端部で3寸5分のずれがでた
このことから、屋根の改造が行われた時に、裏を端部で切断し、内側にずらしたことが分かる
裏甲の上部に残る和釘の痕跡
約5寸ピッチに釘跡があることから、この上部に5寸幅の軒付があったことが分かる
北東面(犀川側)の破風、妻飾り
南西面(正面)の妻飾りと較べ、下部の水切りと、格子一段が切られている
破風の下端から6寸5分が瓦上部となっていた
当初は、屋根仕上げの上に破風があったはずで、屋根の改造の際、破風が下がり、屋根仕上げも、木羽から瓦に変えられたと考えられる
(金沢市寺町 金沢市指定文化財 建築年:江戸期)