現場日記 - 角海家住宅及び土蔵カテゴリのエントリ


棟名:塩物蔵、小豆蔵、米蔵
いよいよ素屋根の解体が始まる





棟名:望楼の間
地震時には使れていなかったもので、座敷にあったと思われる襖が見つかる
かなり傷みは激しいが、新しく襖を作った時、捨てずに蔵に保管したものであろう




襖の下張りに新聞が貼られていた
朝野(ちょうの)新聞 明治13年9月29日の日付
この襖の作られた日と、それほど差はないだろう
何年も経った新聞を貼るとは考えにくいので

 (輪島市門前町黒島 重伝建地区 県指定文化財 建築年:明治初期)


解体せずに保管してあった門を運搬
レッカーで元の位置に据えつける
この門は昭和30年代に建て替えられている




復原した船大工小屋の屋根瓦を葺く




 (輪島市門前町黒島 重伝建地区) 

朝、現場付近の海に虹が懸かる
写真を撮ったあとすぐに消えてしまった







座敷天袋の4枚引き違いの襖が見つかる
金の汚れを取り除いて再使用することに




 (輪島市門前町黒島 県指定有形文化財)


米蔵2階の土窓及び窓枠の漆喰塗り完了







小豆蔵2階窓枠の漆喰塗り






塩物蔵戸前の下見板に書かれた墨書

昭和五十四年十月
道下山口建設
取替エ
共栄建設

昭和54年10月に下見板が取替えられたことが分かる

 (輪島市門前町黒島 県指定有形文化財 重伝建地区)


家財蔵戸前の漆喰塗り施工






小豆蔵2階部分の漆喰塗り完了
右奥は米蔵





米蔵2階の窓の漆喰塗り完了
左奥は小豆蔵の西面(海側)





大工小屋の建て方完了
昭和40年代に、台風の被害を受けたためその殆んどが壊されたが、海側の門脇に残っていた一間を参考に軸組みを復原した





 (輪島市門前町黒島 県指定文化財 重伝建地区)

輪島市旧本郷保育所にある米蔵から搬出された部材のなかから選んで組み立てると、こんなカウンターになった(部材は松)
柱の書き込みから、正面蔀戸部分に納まっていたものと推測
当家関係者からの聞き込みにより、角海家が北國銀行の支店であった時代の接客カウンターであったことを確認できた



正面軒廻りの斑直しが始まる






米蔵の戸前
米蔵の外壁に漆喰が塗られた





米蔵2階の窓





 (輪島市門前町黒島 県指定文化財 建築年代:明治初期)

震災被災後土蔵の中から出して保管してあった建具のなかから、望楼の間と金庫の間の境に入りそうな建具を発見






剱地(つるぎじ)の旧仁岸小学校に保管されている建具の一部




 (輪島市門前町黒島 県指定文化財 重伝建地区 建築年:明治初期)


小豆蔵、米蔵の漆喰塗りが始まる







正面(東側)の柱間に復原する簾虫籠(金沢では「スモスコ」と呼ぶ)
建具は残っていたが、簾が傷んでいたので、角海家に保管されていた状態の良い別の簾を框に取り付けた

 (輪島市門前町黒島 県指定文化財 重伝建地区 建築年:明治初期)


正面(東側)土塀の荒壁塗り
左官4人ががりで一気に施工






北側土塀の東端部の斑直し







塩物蔵、小豆蔵戸前に下見板が取り付く
部材は腐食箇所を除いてほとんど再使用したが、寸法の調整が難しかった



 (輪島市門前町黒島 県指定文化財 建築年:明治初期)


正面の復原した出格子部分
当初材に残る痕跡とぴったり一致する





板庇の母屋を受ける蟇股(かえるまた)と斗(ます)も復元した
材種、意匠などは既存のもの(当初材)に倣った





北側の土塀の軸組みが組みあがる
敷地なりの曲線通りに復原された
右側は隣家


 (輪島市門前町黒島 県指定文化財 建築年:明治初期)