現場日記 - 201007のエントリ



主屋屋根の瓦葺きが完了した







主屋外壁
2週間前に塗った荒壁のひび割れを、木槌で丁寧につぶしていく


 (輪島市門前町黒島 重伝建地区内 県指定文化財 建築年代:明治初期)

2010年7月22日 田辺家

カテゴリ : 
町家修復 » 田辺家住宅
執筆 : 
610 2010-7-22 17:30

大屋根の板金部分を解体する
階段踊り場上部にアスファルト防水層の痕跡を発見
この部分のみ、建築当初は陸屋根(水平の屋根)であったと考えられる
物干しあるいは物見台であったか
陸屋根ではやはり雨漏りしたため、後に勾配屋根に変更し、板金を張ったのでないだろうか





瓦の下に残るアスファルト防水層ののみ込み
木羽板にアスファルトを塗り二層となっている


 (金沢市寺町 伝統環境保存区域 建築年代:昭和初期)

解体前には使われていなかった建具で、土蔵に残されていたものが剱地(つるぎじ)の旧仁岸小学校に保管されている
それらの建具をチェックし、そのなかから、ピンとくるものを選び現場へ運ぶ
この建具を正面出格子部分に当てると、見事に柱の枘穴と楔が一致し、当初のもの(明治初期)と分かった




これは、2階女中部屋の窓に、ぴったりはまった引き違い障子






主屋の大壁部分の荒壁塗りが行われている
この日は左官屋さんが8人、現場へ入って暑い中仕事していた



 (輪島市門前町黒島 重伝建地区 県指定文化財 建築年代:明治初期)


左:小豆蔵 右:米蔵
むら直し塗りを終え、乾燥中の土蔵
白っぽいところは、表面が乾き始めた部分
次の工程の中塗りは、9月以降の予定




左:塩物蔵 右:小豆蔵



 (輪島市門前町黒島 重伝建地区 県指定文化財 建築年代:明治初期)


塩物蔵、小豆蔵、米蔵3棟のむら直し塗りが完了
この窓は塩物蔵の北側の窓





茶の間の小舞掻きが始まる
これは茶の間南面上部


 (輪島市門前町黒島 重伝建地区 県指定文化財 建築年代:明治初期)