シール 武藤清秀
これはシール(seal)といい、建築でいうシーリング材とはつづりが同じでも意味 が異なり、アザラシの皮でできた道具のこと。このシールをスキーの滑走面に取りつけると、毛先の方向性から雪や氷の上でもアザラシのように、後ずさりすることなく 前に進むことができる。つまりこのシールにより、スキーは斜面を滑降する道具か ら、魔法のようにあら不思議、歩く道具・登る道具へと変身する。
多雪地帯の登山において夏道のついていない山に登ろうとすれば、潅木が雪で埋まり行動が自由になった季節に登るのが合理的である。その際もっともスポーティかつスピーディなスタイルが、このシールを用いたスキーを駆使した山スキーなのだ。
このシールをスキーの滑走面に取りつけ、雪の斜面を登り、頂上でシールをはずして、スキーで滑って降りてくる。これがあれば、雪のついている斜面はあらかた登ることができ、また滑って降りてくることができる。


OM FORUMWEB より
LAST UPDATE [ Thu, 2002-10-03 13:45 ]
Copyright (C) 1998-2006 OM INSTITUTE Inc. All rights reserved.